SPECIAL
RYOKIの働き方

社長x大学生 屋台食談

社長に聞く、働くこととは?

前列左から佐竹悠さん(金沢医科大学4年)、南部陽美さん(金城大学4年)、後列左から、釜良輔さん(北陸大学2年)、川西発之さん(金沢大学大学院2年)、鶴﨑創士さん(金沢工業大学3年)

金沢の大学生と一企業の社長が分け隔てなく屋台で語り合う「学都屋台食談」
講師として参加した北川社長が自らの経験から得た人生観や仕事観を語りました。
若き学生たちに向けたリアルなメッセージをご覧ください。

仕事の目的は「他人のため」にある

「海を渡れ」異国での経験が人生を大きく変えた学生時代。

高名な経済政策学者の竹中平蔵さんが、折々にこういう言葉を説いています。「川を上り、海を渡れ」。「川を上り」は歴史をさかのぼって見識を深めること。「海を渡れ」は海外に目を向けて視野を広げようという意味合いです。今回、私が特に皆さんに訴えたいのは、後者の「海を渡れ」についてです。
皆さんは、例えば夏休みなどを利用して、海外に出る機会はありますか? もし留学をするチャンスがあるなら、それをぜひ生かしてください。さまざまな体験や経験が、待っています。実際に海外に渡って、直に見聞できれば、これ以上の方法はないでしょう。
私は高校時代に1年間、海外留学をしたほか、米国のボストンにある大学の大学院で2年間、学びました。振り返ると、こうした異国の地での経験が、私のその後の人生を大きく変えたと考えています。

コミュニケーションを通して
考えをブラッシュアップ。

向こうでは、自分の存在を常にアピールしなくてはなりません。日本人はおくゆかしい、謙虚とよく言われていますが、そうした日本的美徳は、残念ながら海外では全く通用しません。競争の中で埋没し、見向きもされなくなってしまう可能性だってあります。
私が米国で出会った学生の中に、「自分はスキーがうまい」と主張する人がいました。でも、実際にスキー場に行くと、八の字レベルで、お世辞にもうまいとは言えない。それでも彼は、「うまい」と自分をアピールすることで、グループの中で存在感を示していました。
私も最初は、向こうで生きる術となる英語をうまく操れないので、苦労しました。しかし、英語でのコミュニケーション能力を身につけると、現地ではもちろん、日本に戻って就職してからも大変役立に立ちました。
皆さんはいずれ社会人となって、仕事をしていきますが、どんなビジネス、職場でも、人と人の交わりが不可欠です。いろんな人と会話をし、交流していく中で、自分の考えをブラッシュアップしていくことができます。
海を渡ることは、そうした能力を身につけるにはうってつけの方法だと考えます。

菱機工業株式会社 代表取締役社長 北川 雅一朗
菱機工業株式会社
代表取締役社長
北川 雅一朗
きたがわ・まさいちろう/1967年、新潟県生まれ。94年にボストン大学大学院を修了し、野村総合研究所へ。2000年からは外資系のPwCコンサルティングに勤務。01年10月に菱機工業入社。経営企画室長、取締役を経て、04年12月から現職

プロフェッショナルとしての第一歩は、目標設定にある。

ところで皆さんは、仕事は何のためにすると思いますか?お金のため、家族を養うため、生きがいのため、自分の夢を叶えるためなど、十人十色でしょう。
私は「他人のため」「他人が必要とする価値のため」にあると考えています。多くの若者が憧れ、活躍次第で億単位の年俸をもらえるプロ野球選手も、実のところは観戦者のために試合をしているのです。
成功している経営者の共通点を考えた時、目指すところが他人や世の中に向いています。小口宅配便のサービスを普及させたヤマト運輸の小倉昌男さん(故人)、24時間営業のコンビニエンスストアを日本に根付かせたセブン・イレブンの鈴木敏文さんは、共に世の中を変えようと強い決意のもと、国の規制や社内の反対の声と闘い、多くの人に役立つサービスを実現しました。
皆さんも、いずれ就職することとなりますが、まずは、「こうなりたい」という目標設定を持つことが大切です。偉大な経営者は目標設定が素晴らしい。それは人間も一緒で「こういう社会人になりたい」という目標設定があってそのために日々努力を重ねると思います。なんとなくでは、なっていかないのです。目標をしっかり持つことがプロフェッショナルとしての一歩であり、その感覚を養っておくことは、とても重要だと思います。

食談会を終えた社長と学生たち。学生たちの今後の活躍に期待したい。
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